福島県は、自然豊かで天然のきのこも豊富に産出されています。また、近年の健康志向は天然食を好む傾向にあり、それにつれて毒きのこを原因とする食中毒が毎年発生しています。
福島県における毒きのこ中毒の多くは家庭において発生しています。
きのこの判別は、容易ではなく、食べられるきのこと毒きのこを間違えたことによるものがほとんどです。
スライドを参照し、次のポイントを守って自然の恵みである秋の味覚を楽しみましょう。
毒きのこによる食中毒の発生状況(過去10年間)
年 度 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 計 |
件 数 | 2 | 3 | 6 | 6 | 10 | 5 | 4 | 6 | 6 | 5 | 20 | 73件 |
患者数 | 6 | 8 | 28 | 27 | 40 | 10 | 8 | 28 | 25 | 18 | 51 | 249人 |
*過去5年間の食中毒のうち毒きのこ」によるものが、約40%を占めています。
高等植物:アジサイ |
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高等植物: 和名(科名)ドクゼリ (セリ科) 別名オオゼリ 英名Water hemlock, Cowbane 茎高60~100cm 特徴茎は分枝し中空、葉は2回羽状複葉で小葉は不規則に深く切れ込んだ鋸歯をもつ。7~8月に複散形花序に白~淡桃色の花をつける。タケノコ状で中空の根茎をもつことと茎丈が大きいことが特徴で食用のセリと区別できるが、葉の形状がよく似ていて生育環境も共通しているため、若葉をセリと間違い、中毒事故が多い。葉は精油を含みほのかな香りをもつが食用セリの独特の香りとは異なる。全草に猛毒のポリイン化合物(シクトキシン)を含有していて、根茎をワサビ、ガマと間違えた中毒例もある。誤食するとめまい、流涎、嘔吐、頻脈、呼吸困難等の症状が現れ、死亡する危険も大きい。毒成分は皮膚からも吸収されるので注意が必要。国内外で牛馬の死亡例も多い。 有毒成分ポリイン化合物(シクトキシン) 分布北海道から九州、ロシア、朝鮮半島、中国、ヨーロッパ、北米の湿地、水辺。 毒性部位茎・葉花地下部(根茎) 毒性強毒強毒強毒 食用の可否××× |
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厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジャガイモコンテンツへスキップ 高等植物:ジャガイモ ( 写真提供:矢原正治) 和名(科名)ジャガイモ(ナス科) 別名馬鈴薯、バレイショ、ポテト 英名Potato 茎高50~100cm 特徴南米アンデス高地原産のナス科植物。世界の温帯地方で広く栽培される多年草。地中に横にはう地下茎をもち、その先端に肥大した塊茎をつける。葉は互生し長い柄があり、羽状複葉で5~9枚の奇数の小葉に別れる。茎の高さは50~100cm程で、柔らかく特異な臭いがある。6~7月ごろ上部の葉腋から花序をだし、数個の白~うす紫色の花をつける。まれにトマトのような実をつけることがあるが、アルカロイドを含むので食べない方が良い。 注意親芋で発芽しなかったイモ(芯が硬くなっている)、光に当たって皮が薄い黄緑~緑色になったイモの表面の黄緑の部分、芽が出てきたイモの芽及び付け根に、ソラニン等のステロイドアルカロイド配糖体を含み、味が苦くなる。掘り出したイモでも、小さいもの、地中の浅い所にあったイモにはソラニン類が入っているので注意して料理する。ソラニン類は水に溶けやすいので、蒸す料理ではなく、ゆでる、二度ゆでする調理方法をとると中毒する確率が減る。ジャガイモの保存中に芽が出た場合、芽の付け根の硬くなった部分は確実にとり除くこと。硬くなった部分にはソラニンを多く含む。 有毒成分ステロイドアルカロイド配糖体(ソラニン、カコニンなどの) 分布日本各地。世界中で食用として生産。 毒性部位塊茎の緑皮塊茎の芽及び付け根の部分 毒性中中 食用の可否×× |
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高等植物:コバイケイソウ |
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高等植物:トリカブト類 和名(科名)トリカブト類 (キンポウゲ科) 別名カブトギク、カブトバナ、アコニツム 茎高50~200cm 特徴茎は直立あるいは斜めになる。秋に枝分かれした茎の先に独特な兜状の花を咲かせる。種類が多く,花色は一般に紫色で,稀に白色,淡黄色など。全草に有毒アルカロイドのアコニチンを含有し,春に,食用野草のニリンソウなどと間違って誤食される中毒事故が多い。塊根は加工して漢方生薬「附子」「烏頭」などとして利用される。葉柄はトリカブトでは中実,ニリンソウは中空。 有毒成分アルカロイド(アコニチン,メサコニチン,ヒパコニチンなど) 分布日本各地。北半球の温帯から寒帯に広く分布する。 毒性部位茎・葉花地下部(塊根) 毒性強毒強毒強毒 食用の可否××× |
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高等植物:スイセン 和名(科名)スイセン類 (ヒガンバナ科) 英名Narcissus ( ラッパスイセンはDaffodil) 茎高20~40cm 特徴園芸品として色や形の異なる多くの種類がある。多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。 開花時期には早咲き系と遅咲き系がある。ニホンズイセンなどの日本種は12月から2月頃、ラッパスイセンなどの西洋種は3~4月頃に開花する。 葉はニラ、ノビルによく似ているため間違えやすい。鱗茎はタマネギと間違えやすい。ニラとの区別は臭いをかげばすぐにわかる。ニラは強烈な臭いを放つ。 有毒成分アルカロイド(リコリン 、タゼチンなど)。他にシュウ酸カルシウム 分布ニホンズイセンは関東地方以西の本州の暖地海岸に生える。園芸用として広く栽培されている。 毒性部位葉鱗茎 毒性中中 食用の可否×× |
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和名(科名)チョウセンアサガオ(ナス科) 別名ダチュラ、マンダラゲ、キチガイナスビ 英名Strmonium, Datura leaf 特徴インド原産の一年草で、高さは約1.5mになり、全草はほぼ無毛である。葉は卵型から広卵型で、長さ8~15cm、8~9月頃葉腋にろうと状の白い花が一個ずつつき、花冠は長さ15~20cmになる。花が八重咲きで紫や黄の色をつけるものもある。果実は球形の果で、太いとげがあり、直径が3cmほどになる。 有毒成分アルカロイド(l-ヒオスチアミン,アトロピン,スコポラミンなど) 分布世界中の熱帯,亜熱帯,暖温帯広く分布. コメントチョウセンアサガオの仲間には、ケチョウセンアサガオ、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ、ヨウシュチョウセンアサガオなどがあり、古くから薬用として栽培されている。 毒性部位全草 毒性有毒 食用の可否× |
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概要版 高等植物: 和名(科名)ユウガオ (ウリ科) |
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高等植物:ヨウシュヤマゴボウ |
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高等植物:ハシリドコロ 和名(科名)ハシリドコロ(ナス科) 別名オメキグサ、サワナス 茎高30~60cm 特徴根茎は肥大し,節を生じる。茎や葉は無毛で柔らかい。葉は互生し,葉身は狭長楕円形で有柄。花は花柄の先端につき帯紫黄色,広鐘状で5浅裂し早春に咲く。果実は球形で径はおよそ1cm,萼に包まれる。根茎をロートコン(莨根)といい,鎮痛薬などに用いるが,有毒のアルカロイドを含むため劇薬に指定されている。古来,芽生えをフキノトウ(ごく若い芽生え:有毛)や柔らかく美味しそうな山菜と誤認する中毒事故が発生している。誤食するとほろ苦く,思いのほか美味であるが,後に嘔吐やけいれん,昏睡などの中毒症状を発症する。 有毒成分アルカロイド(ヒヨスチアミン,アトロピン,スコポラミン) 分布日本各地のやや湿り気のある林床や沢沿い 毒性部位根茎および根葉果実 毒性強毒強毒強毒 食用の可否××× |